2月は一年の中でも最も寒い日が続きスタジオに練習に来る方が少なくなる時期なのですが
今年は普段のメンバーに加えて久しぶりの方や初めての方が多く来て下さっています。
春に向かって自然界では新たな命たちが準備を始めているこの時期、私達人間の中にも何かをはじめようとするエネルギーが湧いてきているようです。
私も年末から始めた新月満月の山歩きが楽しくて、ムーンデー以外にも時間をみつけてさくっと歩きに行ったりしています。
新しい事を始める時、最初の一歩はとても勇気が必要で何か背中を押してくれるようななきっかけだったり前から引っ張ってくれる仲間のサポートなどがあってこそはじめの一歩を踏み出せたりする。
私の場合はvivo barefoot shoesという裸足感覚で歩ける靴との出会いがきっかけとなりただ歩くことの楽しさに目覚め、八王子という土地柄もあってか周りに近くの里山歩きを楽しんでいる人達がいてその人達から色々な情報をもらったりしている中で2年位とある山が気になりながらもまだ行くには至らず、ようやく昨年の年末に友人が山歩きに行くというのに便乗させてもらってはじめの一歩を踏み出した。下山した後は筋肉痛になって、またすぐに、という気持ちにはならなかったんだけど直感的にこれは続けたいなと思った。
2回目か3回目くらいまでは最初の勇気と勢いと楽しかった感触がまだ残っていて「行くぞ」というスイッチが入りやすい。というより楽しくて行きたくて若干前のめり気味。だけどそこから少し間が空いてしまうと”楽しい””わくわく”が少し薄れてしまって、面倒だなとかまた足痛くなるの嫌だなとか、ネガティブな面が目立つようになりスイッチが入りずらくなってしまった。
でもアシュタンガヨガの練習で培ってきた”とりあえずやる”の精神で、あれこれ考えすぎるのをやめて山歩きに行くために少し早く起きて着替えて家を出る。スイッチが入ったら動くのではなく動きながらスイッチを入れていく感じで。
その"とりあえずやる"のおかげで間をあけすぎることなく歩いていたら、徐々にいつもの距離を少し楽に歩けるようになっていることに気が付いた。
さらに先日スノーボードの為に雪山に行って、少し歩いて登るところがあったのだけど今までよりも明らかに楽に登れるようになっていた。
体調のせいとか雪の量とかではなく明らかに自分の身体が変化しているのを感じたのだ。
でも一番変化したのはメンタルかもしれない。登ることがとにかく嫌いだった私が歩きながら楽しいと思っているなんて。
山歩きと言ってもだいたい一時間前後。もっと少ない時もあるしもう少し長い時もある。
それでも自分なりのひとつのプラクティスとして、ひとつの瞑想として、その日のペースでいけるところまで行って帰って日常のルーティーンに戻っていく。
私にとってはこの山通いがある意味みんながスタジオに通うのと似たような位置にあるものなのかもしれない。
"とりあえずやる"の精神で歩き続けたらいつかまた違う景色が見えるんだろうな。