2023年5月26日金曜日

白浜リトリートを終えて

先週末、伊豆のVILLA SHIRAHAMAさんにて今年もリトリートを開催致しました。


~アシュタンガヨガとフィンランド式サウナでととのう2日間~という副題のついたこのリトリート。

今回は色々とスケジュールの関係でどうしてもこの日程でしか開催が難しく、八王子の仲間達が主催している八王子ヨガ祭りと日程が重なってしまったり初日が新月だったりで、アシュタンガヨガのリトリートなのに新月では練習が出来ないなど色々と気がかりな事がある中での企画となった。

だけど、新月でアシュタンガヨガの練習をしないかわりに自然の中でのんびり過ごす時間をもてたら良いなぁと、アシュタンガヨガの練習にとらわれずにイメージを膨らませてみた結果とてもゆったりした心地よい素晴らしい2日間となった。

と、終わった今はそう言えるのだが実はスタートするまでなんとも言えぬ不安を抱えていた。
3月末からのオーストラリアトリップ以降帰国してからもやることがてんこ盛りで様々なプレッシャーと忙しさになんだかずっとふわふわしていて決めなければいけない事も決められずTO DOリストは増えていくばかりという状況だった。比例して部屋の中もどんどん散らかっていった。自分がこんな状態でリトリートの主催なんてつとまるのだろうか。そんな気持ちになる事もあった。とはいえ楽しみな事は確か。確かにわくわくしている。みんなでやりたい事、シェアしたい事、色んなアイデアが出てはくるもののさてこの2日間の中にどうやっておさめようか。考えに考えてもまとまりきらず。

ひとまず、今の自分には余白が必要だと感じたので当日入りしてバタバタ準備するよりも前日入りしてのんびり準備して考えをととのえようと思った。タイミングよくその日に入っていた予定がキャンセルになったりしてこれは良い流れだなと思った。
家を出発する前に部屋を片付けて、誰もいない部屋に向かって「ありがとうございます。行ってきます。」と挨拶をした。

VILLA SHIRAHAMAまでの約3時間のドライブは快適で歌を歌っていたらあっという間に到着した。そこにはちょうどチェックアウト間際だった山梨のまゆ子さんが旦那さんと、息子くんゲンちゃんと共にいた。




長年のお友達まゆ子さん、彼女も家族でヴィラが大好きでヴィラの話はしょっちゅうしていたけどこうして現地で会えるのははじめてでとても嬉しかった。次はまたスタジオで会えるかな。

段々と雨が強まる中、直売所へお野菜の買い出しに。
美味しそうな野菜が並ぶ小さな直売所。メモをみながら分量をイメージしながら必要な材料を揃えていく。
足りないものは近くのローカルスーパーマーケットで調達することが出来た。
これでは食材については一安心だ。



ヴィラに戻り、オーナーご夫妻カズさんトモさんがご飯に招待してくれて、楽しいお話をしながらトモさんの美味しい手作りご飯をいただいた。
そして夜は大雨の中のサウナ。文字通り全身雨に打たれるのはとても心地よいものだった。優しくマッサージされているかのような心地よさ。とてもすっきりととのい、明日の事をもう少し考えようかとも思ったけど、もう明日のことは明日に任せればいいやと思ってその後すぐに眠りについた。

そして、リトリートの朝を迎えた。
朝はまだ肌寒く雲に覆われていた。
やはり朝からそわそわしている。準備をしているようで進まない。
テキパキとお布団の準備などお部屋を整えて下さるカズさんトモさんを横目に、荷物を出したり入れたりうろうろしている自分。笑
たっぷり時間があったはずなのにあっという間に集合時間となった。

少しずつ雲がとれ、青空が広がっていく。
雨と風に全て洗い流されたかのような爽やかな晴天の中、参加メンバーが到着し始めた。

馴染みのお顔が見えると、そわそわふわふわしているところからふっと現実に戻ってくることができた。ひとまずみんなが無事に到着したことに安心した。敷地を案内したりしていると、徐々に大丈夫だという感覚になっていった。


まずは芝生に輪になって座り、みんなで一緒に緩やかに体を動かしてからマインドフルネス瞑想を。そしてその後話をしていたら徐々にみんな体がリクライニングしていき、もうこれは寝ちゃおっかと。大地に寝転びしばしぼーっとした。
大地を感じ、芝生がちくちく肌に触れるのを感じ、風を感じ、空を感じ、太陽の日差しを感じた。


のんびり過ごした後、トモさんにお願いしていた3時のおやつ。



リラックス効果のあるお庭で採れたハーブティー、そしてさつまいものケーキとオートミールソフトクッキー。何より感じるのはトモさんの愛情。感謝と共に味わっていただいた。美味しかったなぁ。


夕方のサウナは2グループに分かれて。
私は今回クリスタルボウルを担当させて頂いたおかげで、サウナには入らなかったけど全員と一緒にサウナセッションができた。
サウナは苦手と言っていた方や初めての方も、はじめての”ととのい”を体験して「気持ち良い〜」と言っていた。



今回は栄美子さんがサウナ用にエッセンシャルオイルブレンドの用意と、休憩用にアロマ化粧水を作ってきてくれてそれを撒くサービスをしてくれた。(スタジオに置いてあるアロマスプレーもオープン当初から栄美子さんがボランティアで作ってきて下さっているのです!)



太陽と風と鳥の声とクリスタルボウルの響き、そして癒しの香り。なんとも極上のサウナセッションとなった。私もみんなが気持ちよさそうにしている姿を見れてすごく嬉しかった。

サウナの後はみんなそれぞれ伊豆のクラフトビールを楽しんでいたようだ。
さぞかし沁みたことと思う。

スリランカカレー作りは和美さんにリードしてもらい、手伝える方に手伝ってもらった。
やはりみんなでやると捗るし楽しい!
でもせっかく日常から離れてのんびりしに来ているから、お料理に参加したくない方もいるだろうからあくまでも自由参加にしていたので、ゆっくりする選択をした方がご自身の為にその選択をした事を嬉しく思う。

お料理が出来上がり、カズさんが調達してきてくれたバナナの葉をお皿にしてカレーを盛り付け完成!




この食事に関わる自然の営みと全ての命に感謝していただきます。

手で混ぜながら食べるのはスプーンで食べるのとは明らかに違う感覚がある。
何が違うんだろう、そんな事も考えながら感じながら。

ワインも少し用意した。
みんなで温かい気持ちになるワインを味わえたらいいなぁと思って、スタジオの近くのビストロ (grege)オーナーのなおと君に相談して購入させて頂いたナチュラルワイン。まさにEverything is a giftというメッセージに全てが詰まっている。




自己紹介をしたり思い思いに話したり、ただ話を聞いてもらえる安心感の中みんなの知らなかった一面も知れたりの楽しい夜が更けていった。




カズさんが星がよく見えるよと教えてくれたので、眠る前にみんなで星を見に芝生エリアへ上がっていった。

新月の夜。
真っ暗な中にきらきらと輝く星たち。

大地に寝転がって星を眺めていると自分が何者でもない感覚になってくる。
あぁ、私たちはやっぱり自然の一部だ。


布団に入り目を閉じたらあっという間に眠っていた。


翌朝、まだ少し眠い中目を覚ました。
ホールで気持ちよくプライマリーを練習した。

芝生では静かに座って瞑想している方がいたり、とても平和な穏やかな時間だった。




みんなが集まってきて、今頭の中に浮かぶことをただ書き続けるという書く瞑想(ジャーナリング)を行った。実はリトリートが始まるまでの数日なんだか本当に頭の中がパンパンで、だからこそジャーナリングをしてスペースを作れたら、と思っていたのだがその時は本当に言葉が何も出て来なかった。
でもこの朝のジャーナリングではスラスラといろんな言葉が出てくる出てくる。
堰き止めていた蓋が外されて溢れ出したような。


少しの休憩の後プライマリーレッドクラス。
アシュタンガヨガを初めて練習する方もいて、和美さんにもサポートしてもらいながらとても穏やかで楽しいクラスだった。



普段と違う環境で様々なことを共に体験した仲間とのクラスはなんとも言えぬ心地よい一体感に包まれていた。

そしてお待ちかねの朝食。
トモさんの自家製発酵調味料を使った地元のお野菜たっぷりの朝ごはん。



目でも鼻でも舌でも歯でも耳でも味わい、その美しいお料理の一つ一つを大切に頂いた。
本当に美味しかったなぁ。

お腹も満たされたところで再び輪になって座りこの二日間を振り返ってシェアリング。
みんなの感想やお話が心に沁みて、開催前の不安だった気持ちが癒やされ感極まった。強いふりをするんじゃなくて自分の弱さを見せれた時、ありのまま本当の事を話した時に本当に深く繋がれるんだということも改めて理解できた。



ただただ話を聞いてもらうことの癒しの力はすごい。
なんの評価もなく、なんのアドバイスもなく、ただ一緒にいて話を聞いてもらうこと。
これは本当に貴重で大切なこと。

こうやって文章にただ書くだけでも癒やされているのだが、やはりその場に一緒にいて繋がりを感じながら聞いてもらうというのはかけがえのないものだと思う。


解散の時間が近づくと急に寂しくなってきた。
名残惜しさを感じるなか、ちょうど食べ頃の枇杷の実をカズさんが採ってくれてみんなで頂いた。木によっての味の違いも味わい、みんなでお土産もたくさん頂いた。



今回からヴィラに浄水器がついたのでみんなにマイボトルを持ってきてもらったおかげでゴミをかなり減らす事ができた。新聞紙のゴミ袋だったり、すぐに取り入れることのできそうなヒントが沢山あってそんな話をみんなでできたことも嬉しかった。
コンポストの話もしたり、実際にVILLAのコンポストを使わせてもらったりして少し身近に感じることができたと思う。
この自然豊かな土地での自然と調和した暮らしから学び、町での暮らしの中でもできることを探しながら私たちも少しずつ実践できたら良いなぁと思う。


最後はみんな笑顔でハグをして解散となった。

本当に平和で、愛と優しさに満ちた二日間だった。




みんなが帰って、トモさんが「麻ちゃん、お疲れ様!」とハグをしてくれたら込み上げるものがあった。
あぁ、やってよかったなぁ。
深い安堵に包まれていた。

この場所があって、迎えてくれる二人がいて、集まる仲間がいたらもうそれだけでパーフェクトなのだった。
不安があったり緊張していたりでも、無理に隠そうとせずありのまま自分のままでいればいいんだ。全てそのままでパーフェクトなんだから。

どんな素晴らしい体験をしたとしても、ずっと心に残るのは人との深いつながりなんだと思う。今回もより一層みんなとつながれた気がして、嬉しいなぁと温かく幸せな気持ちで今もこれを書いている。

今回も大きなサポートを下さったVILLA SHIRAHAMAのカズさんとトモさん、いつもそばで明るく軽やかに支えてくれる和美先生、そして大切な時間を使ってリトリートに参加して下さった参加者の皆様。本当に本当にありがとうございました。


皆様の日常がより輝く日々となりますように。