2023年6月4日日曜日

さくらももこさんのこと

先日、さくらももこ展に行ってきた。
クラスに来てくれているSさんが教えてくれて、とても良かったですと言うので開催が終わる前になんとか時間を作って横浜まで。

さくらももこと言えばちびまる子ちゃん。
子供の頃、今はもう無い地元の小さな本屋さんの縦長の棚に並ぶちびまる子ちゃんのコミック本を発売日に一冊買うのが楽しみだった。
ひょっとしたら次女というポジションに自分を重ねている部分もあったのか、まる子に対してなんだか妙に感情移入しながら読んでいた記憶がある。

数年前にさくらさんがお亡くなりになった事をニュースで知った時に、母にその話をしたら
「あぁ、麻子はさくらももこ好きだったもんね」と言われた。

そうか、私はさくらももこが好きだったのか。
その時そう言われて初めて認識した。
さくらももこさんの作品は当たり前のように身近にありすぎて、好きとかどうとか言う認識を持っていなかったのだ。
そういえばエッセイも数冊持っていたし、コジコジも好きだ。
アミ 小さな宇宙人という本もさくらさんの挿絵のおかげで読むきっかけになった。


”好き”っていうのはこんな風に何気ない景色の中にあるものなのか。
他にも自分で気がついていないレベルで当たり前のようにいつもあるものの中に”好き”があるのかもしれない。そしてそれを自分の身近な人ほど自分よりもよくわかってくれているのかもしれない。


それはそうと、さくらももこ展、とても良かった。
言葉で良かったと言うと軽くなってしまうのだが、とにかく良かった。
想像以上に良かった。
ぐっときてたまらず涙を流したところもあった。


展示の中にさくらさんのアトリエの写真があって、その本棚の中にヨーガの本を見つけた。
さくらさんの作品の中でも特にコジコジという漫画にヨーガの世界観が散りばめられているように思うのだが、やはりさくらさんはヨーガに通じていたのだとわかって合点がいった。


展覧会の中で特に心に響いた詩があって、その詩が「まるむし帳」という詩集に収められているというので、早速買ってみた。
ほっとしたり、優しい気持ちになったり、ちょっと切なく悲しくなったり、哲学的であったり、さくらさんの思想と奥深さを感じられる詩集で、その時々で心に響く詩が変わっていく気がするのでじっくり味わってみたいと思う。


残念ながら横浜での展覧会は終わってしまったけど、これから静岡、神戸、長崎と続くそうなのでタイミングの合う方は是非行ってみてください。

さくらさんの作品をあまり知らない方に今私がおすすめしたいのは漫画の「コジコジ」。
アニメにもなっているので子供向けかと思いきや
宇宙の子コジコジが時に真理を語るセリフにドキッとさせられたり。
善いも悪いもなく、何者でもなく私は私。
忘れがちな大切な事をおもしろおかしく思い出させてくれるコジコジ。
かわいいイラストと共に、読めば力が抜けること請け合い。


昨日クラスに来てくれたNさんは今まであまりさくらさんの作品に触れてこなかったそうだが最近コジコジを読み始めたそうで、早速さくらももこワールドに引き込まれている様子だった。


Sさん、さくらももこ展のこと教えてくれてありがとう。
おかげさまで心の中で眠っていた大切な思い出たちにも出逢えました。


最後に私が好きなさくらさんのメッセージを。
以下転載。

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小さな事でも、うれしいとか楽しいとか面白い、
というような事が幸せにつながり、
世界は本当にそういうみんなの幸せを感じる気持ちに
支えられて動いているのだと私は思っています。

-さくらももこ-
「ももこの21世紀日記」より

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日常の中の何気ない景色の中にある沢山の小さな"好き"を大切にしていきたいと思った満月の朝でした。




まるちゃんとコジコジ。