先週末、伊豆下田のVILLA SHIRAHAMAにて
”Shirahama Retreat ~アシュタンガヨガとサウナでととのう二日間”を開催致しました。
その素晴らしい二日間のレポートです。
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5月最後の週末。
リトリート前日はまるで全てを洗い流すかのごとくの大雨の嵐だったが、そのおかげで空気が一掃されてとても気持ちの良いお天気のリトリート当日となった。
渋滞を考慮して日の出過ぎに起きて出発。
途中の道の駅で休憩をはさみ、行き慣れた白浜のビーチへ到着した。
波のある土曜日、最高のお天気の海は朝からサーファー達でにぎわっている。
ひとまずVILLA SHIRAHAMAを訪れオーナーのカズさんトモさんにご挨拶をした。
そんな中、相乗りでこちらへ向かっている参加者のみんなからのライブレポートがメッセージで届く。修学旅行のように道中のあれこれを楽しんでいる様子が伝わってきて、みんなの笑顔にわくわくが高まる。
みんなが到着するまでの間に下田の直売所へ夕飯の食材を買いに出かけた。
旬のお野菜をあれこれ選び、地元のスーパーにも足を伸ばし、必要な食材を全て揃えることができて一安心。
ヴィラに戻ると和美さんが到着していた。
すでにこの場所がとても気に入ったようで、すっかりリラックスした表情だった。
色々と準備をしていると、参加者のみんなが到着した。
ついに始まった!
そんな気持ちになった。
顔馴染みのみんなとここにいることがとても新鮮かつ不思議な気分。
カズさんトモさんを紹介して、敷地内を案内していると
「わぁ〜すごーい!素敵〜!」という声が聞こえてくる。
それぞれの部屋で準備をして、ヨガクラスの会場であるホールに集まった。
嬉しいことにトモさんもお仕事の合間を縫ってクラスに参加して下さった。
プライマリーレッドクラス。
聞こえるのは、自分の声とみんなの呼吸の音、そして木々のざわめきや鳥たちの声。それだけ。
いつもと違う環境でのクラスに私は少しだけ緊張したのだが、いつも通りカウントをとりみんなの練習を見ていたらいつの間にかとてもリラックスしていて、風の音や鳥たちの声すらもなくなり、ただただ静かな喜びの中にいた。
練習を終えて休んでいるみんなの姿は幸せそのものに見えた。
部屋に戻るとトモさんが焼いてくれたおやつが待っていてくれた。
ヨガ終わりに体が喜ぶ優しいスイーツ。しかもトモさんの愛情がたっぷり詰まっている。
焼き菓子だけでも十分嬉しいのに、その上自分達で採取した天草を煮て寒天まで作って下さっていた。本当にありがたい。
とても美味しいおやつをみんなで味わい、喜びを共有した。
そうこうしていると、サウナの準備が出来たとカズさんが知らせてくれて
二グループに分かれてのサウナセッションがスタートした。
ほとんどの方がフィンランド式サウナ初体験。
カズさん手作りのサウナ小屋は木の香りがする心地良い空間。
中には薪ストーブがあり、その中で火が燃えている。
薪ストーブの上にはサウナストーンがあり、そこにお湯をかけると
ジュウーーーーっと蒸気が上がりその熱気が部屋中に満ちてくる。
10分から15分程その中にいると全身から玉のような汗が出る。
おしゃべりしたり、黙ってその熱さを感じてみたりして過ごす。
一人、また一人と「出ます」と外の世界へ。
ドアが開くたびに、”うわぁ、外の空気気持ちよさそうだなぁ”と出ていきたい気持ちに駆られるのだが、もう少しだけと15分の砂時計が完全に落ちるまで座り続ける。
外に出て汗を流し、水風呂へ。
この水風呂からの景色がまた最高なのだ。
入った瞬間のひやっとした冷たさがなくなり、冷たさも温かさも感じなくなったところで水風呂から上がり、外気浴用のリクライニングチェアへ。
大きな空、太陽の下で、空間に溶け込みただただ”ぼーっと”する贅沢な時間。
皆それぞれの"ととのい"を体験して「気持ちいい〜」という言葉が漏れる。
3セットくらい繰り返したところで2グループ目とバトンタッチ。
サーフィンから帰ってきたがっちゃんもサウナに間に合いました!
2グループ目のみんながサウナでととのっている間に
私と和美さんは夕飯の支度を始める。
嬉しいことにサウナ1グループ目のみんながお手伝いしてくれて、みんなで楽しいクッキングとなった。
私達の手に届くまでのこのお野菜たちのストーリーに思いを馳せ、感謝の気持ちとともにみんなで洗い、皮をむき、包丁で切って鍋の中へ。
消化を助けてくれる様々なスパイスと一緒に煮込む。
そこへカズさんがお庭からとっても大きなバナナの葉を持ってきてくれた。
「わぁ~!すごーーい!」
一同テンションがあがる。
2グループ目のサウナ組も一同にぽかぽかに温まったいい顔をして部屋に戻ってきた。
数名はそのままVILLA BARへ行き、日暮れ前の乾杯をそれぞれ楽しんでいたようだ。
食事の用意が整ったころに全員が揃い、盛り付けをはじめる。
バナナの葉の上にバスマティライスと3種のお野菜カレー。三つ葉のサラダとココナッツサラダ。そしてパパドも付けて。
焦げてしまったりのハプニングもありつつ、、
無事にとっても素敵なスリランカカレーディナーが完成した!
指を使って手で食べてみようと提案して、みんなでトライ。
あえてスプーンで食べた時との違いも味わってもらうと、手で食べた時の方が味が柔らかいとの感想。
指でも味わっているような感じがする。などそれぞれに感じた事があったようで面白かった。ナチュラルワインと自然酒も少し頂き、会話も弾み。
普段スタジオではこんなにゆっくりお話する機会はなかなかないので、今まで知らなかったみんなの一面も垣間見れたりもして、それはそれはとても素晴らしい時間だった。
食事が終わる頃、カズさんが来てくれてみんなで一緒におしゃべり。
ほぼ満室に近いくらいのお客さんで賑わいめちゃくちゃ忙しい中でもこうしてコミュニケーションをとろうとしてくれるところが本当に嬉しい。
私以外全員がカズさんとははじめましてなのに、既に旧知の仲のような自然な空気感なのはカズさんの自然体な人柄によるところが大きいのだと思う。
食事を終え、みんなで片付けをして
眠る前にクリスタルボウルを使って瞑想をした。
栄美子さんがアロマをセレクトしてくれて音のバイブレーションにキャンドルとともにほのかに癒しの香りを添えて下さった。
みんなが心地よく眠りに入っていけるようにと優しい気持ちで奏でさせてもらった。
朝早くから活動をしてきたみんなは瞑想というよりほぼ眠っていたと思うけど、そのバイブレーションは感じてもらえたことだろう。
翌朝、自然と目覚めてカーテンを開くと輝く朝日がまぶしく光っていた。
鳥たちが大きな声で鳴いている。
太陽に祈るようにベランダでさくっとプラクティスをした。
体がひらき背骨も目覚めた。
昨日とはうってかわって風もなく、穏やかな天気だ。
6時30分。
ホールに集まりリトリート2日目がスタートした。
参加者の一人でありヨガと瞑想の指導者でもあるなつこさんがジャーナリングをシェアしてくれることになっていたので、みんなノートとペンを持って座った。
なつこ先生のガイドのもと、20分間それぞれペンを走らせ続けた。
書く瞑想とも言われるジャーナリング。
思いを書き出すことによって「頭の中にスペースができる」となつこ先生は表現していたが、まさにその通りで、もやもやと頭の中で漂っていた様々な事が言葉になり文字という形として目の前に現れる事ですっきり蒸発してスペースができたような感覚だった。
乱雑に散らかった部屋の中に何があるのかを細かに把握し、ととのえたような気分。
やってみて感じたそれぞれの感想もとても興味深く聞かせていただいた。
頭がすっきりしたところで、お次は体を使っての瞑想。
ウォーキングメディテーション(歩く瞑想)を行った。
遠くに海を見下ろせる芝生の上を裸足でゆっくりゆっくり歩く。
足の裏への意識が何度も違うところへ移る。それに気づき、また戻る。その繰り返し。
ただ歩くだけだけど、心を今に置く事で時間の流れがこんなにもゆったりとしたものになるのだという事を体感した。心はいつも過去や未来に行きたがるけど、こうして意識を今に置く練習を続ける事で、もしかしたら自分に与えられる”時間”というものも増えていくのかもしれない。
そして、その心地良い静けさを保ったままマイソールクラスへと移っていった。
ジャーナリングで今の思いを理解し、今に意識を置く練習をした後でのアシュタンガヨガプラクティス。
それぞれが今の自分に必要な事を理解し、他の誰でもなく自分の為に呼吸を味わい体を味わい練習している。
そんな空気感がとても心地よく、練習するみんなの姿がなんて美しいんだろうとしみじみ感じながらの幸せいっぱいのマイソールクラスだった。
練習が終わると、トモさんが今回のリトリートの為にスペシャルな朝食を用意して下さっていた。
おからを使った焼きたてパンにフレッシュなお野菜とお豆腐のパテ、そして手作りの体にやさしい調味料を合わせて頂いた。
トモさんが用意して下さった朝食は、味はもちろんとても美味しかったしパンを切る感触も気持ちよく、どんな風に食べようかという楽しみもあって。
終始わくわくした気持ちでの楽しい朝ごはんタイムだった。
更に、もぎたての夏みかんのフレッシュジュースにお庭のビワもたっぷりいただいた。
太陽の下でのんびり過ごすこのひと時はこのままずっとここにいたいなぁと思わせてくれる。
食事を終えるころにシェアタイム。
二日間の感想などをみんなで自由に話した。
それぞれの感想の中でその人の心に触れるような深いお話もあったりで、涙が込み上げる瞬間もあり。笑顔もたくさん。
二日間様々な事を体験共有してきたメンバーの安心感の中だからこそ、何を言っても大丈夫。自分の中の深いところにある気持ちも表に出す事ができる。そんな感じだった。
私自身も、相変わらず話はまとまらないながらも思いを口にして、改めて今回初リトリートを開催できた事に感謝の気持ちでいっぱいになった。
今回のテーマである「ととのう」には三つの意味があるそうだ。
「整う」乱れたものが正しいところにおさまること。
「調う」何かをする為に必要な条件や状態がそろうこと。
「斉う」本来あるべき状態になること。心・体・魂のバランスをはかること。
アシュタンガヨガとサウナ、瞑想、食事などを通してそれぞれがそれぞれの「ととのう」を得たのではないかと思う。
そのととのった自分自身で日常にもどり、みんながより輝く素晴らしい日々を過ごしていたらいいなぁと心から願っている。
この素晴らしいリトリートを実現に導いてくれたVilla Shirahamaのカズさんトモさんに改めて心からの感謝とリスペクトを。
愛のこもった沢山のサポートをどうもありがとうございました。
そしていつも支えてくれる和美先生と、香りで癒しを添えてくれた栄美子さん、ジャーナリングをシェアしてくれたなつこ先生、そしてご一緒してくれた素敵な参加者の皆さん。本当にありがとうございました。
宝物のようなこの二日間を一緒に過ごせた事に感謝の気持ちでいっぱいです。
みんなありがとー!!!
今回来られなかったみなさんも次回ご一緒できることを楽しみにしています。
まずは、また日常のスタジオで日々ととのえていきましょ~!
おまけ。
初リトリート開催を祝してトモさんが月桃とひまわりでレイを編んでくれました。
そのレイのかわいらしさと、トモさんの愛にまたしても胸がいっぱいになりました。
トモさん、いつもありがとうございます!
そして、帰りたくなくなっちゃって延泊していった人。
しっかりととのってました。笑